大阪でのノエル・ティル3日間来日セミナーを受講している。
ティル先生の魅力とは、何だろうか?
ティル先生の情熱もそうであるが、お弟子さんの情熱が、真夏の太陽のようである。
自分がもし、そのリーダーシップを担う弟子であれば、2011年、2012年、2013年、2014年、2016年と5回も開催することにエネルギーを注ぐだろうか。その連帯感というのだろうか、まるで映画のような世界である。
スターウォーズは1回では終了しない、続編が現在もある。 スターウォーズの戦略と同様、熱烈で本格的なファンを増やすために、ティル先生のお弟子さん達は徹底している。 日本でティル先生の有名な門下生といえば、石塚隆一氏と新里ひろき氏。
類は友を呼ぶ、ということわざもあるように、向上心の強い先生に、向上心の強いお弟子さんがついていく。実力のある先生に、実力のあるお弟子さんがついていく。
一流の人たちの振る舞いや雰囲気に触れることによって、自分を高めていきたいという意識がある。
セミナーを受講したことによって、学びにつなげていきたいです。

 

ということで、ノエルティル氏の書籍「Synthesis & Counseling in Astrology」から、おさらい①

Identification — 同一化 —

同一化(identification)から、どんな言葉が浮かぶだろうか?
心理学の本では、同一化とは自分にない名声や権威に自分に近づけることによって自分を高めようとする防衛機制である、というようなことを記述されていることが多い。

ちなみに、防衛機制とは心の安定をはかるための自我による無意識的な防衛、というようなことを心理学で述べられることが多いです。

今こうやってセミナーに参加するのもそう、ティル先生は占星術界で重鎮だからノエルティル式占星術を学んでいる、それが表面的であろうがなかろうか模倣して本格的な占星術家だと思われたいという同一化という防衛が生じているのではないだろうか。

私の場合、なぜ2008年秋、アメリカのアリゾナ州に行ってきてティル先生の鑑定を受けてきたのだろうか? 単なる占い師ではなく、本格的な占星術家になりたい(もしくは、本格的な占星術家だと思われるようになりたい)という欲求からである。

その欲求は、まさに同一化という防衛であると捉えてよいかと思います。

自分にも同一化という防衛が存在する(誰にでも多からず少なからずあるでしょう)。

ティル先生の書籍では、同一化の象徴に関するのは海王星であると記述されていました。

“Being aware of projection and identification defenses during conversation in consultation is extremely helpful in reading between the lines of the horoscope, if you will. We are cued by Neptune that something else is going on that is vital to the stabilization of the personality.” (コンサルテーションの会話中、投影と同一化の防衛に気付くことは、一連のホロスコープの行間を読むことに極めて役に立つ。 私達は個人の安定化するためには不可欠である海王星によって合図を出されている。)

同一化といえば、ドイツの心理学者ジークムンド フロイトのエディプス・コンプレックス(Oedipus complex)も思い浮かびます。

せっかくなので、フロイトのホロスコープを分析します。

20160917a

cocomicochowによる、フロイト de 心理占星術】

ココ: フロイトか、、、このブログに以前も登場したことあるよね?

ミコ: そのときも私達が登場した?

チャウ: たぶん登場したと思う。8月30日~9月22日まで水星逆行時期だから、「Re」がキーポイントだよね。フロイトのホロスコープを分析しながら、Remember(思い出す)、Remind(思い出させる)、Review(おさらいする)だね。

ココ&ミコ: OK, let’s Review! (= オッケー牧場!)

チャウ: まずは占星術メモだよ♪

(占星術メモ)*ジークムント フロイド: Freiberg(ドイツ)、1856年5月6日、午後6時30分生まれ
半球西側の強調、太陽・牡牛座、月・双子座(8室の中)、冥王星オリエンタル、太陽(mc)天王星(4)60海王星(5)、月(9)90海王星(5)、Tスクエア:火星R(6)-土星(3)-木星(2)、冥王星(ASC)! 金星0ノース・ノード、ASC 165天王星(4)、ASC 165 ノース・ノード、火星R(6)165海王星(5)、火星R(6)<>金星(7,12)、ミッドポイント: AP=木星、MC=月/金星、太陽/月=土星/冥王星、太陽/月=水星

ココ: 160年前の人だね。そういうこともあり魚座の海王星19度生まれか。もし2019年6月も健在であれば、この人にネプチューン リターン海王星回帰)があるね(笑)。

ミコ: 「心理学の父」として有名だから、もし生きていたらフロイトの精神分析セミナーに一度受講してみたいね。 そういえば心理学関連の仕事をしている人たちの間では、フロイトの理論をすごく支持している人と嫌いな人が明確に分かれていることを思い出したよ。

チャウ: そうりゃそうだよ。フロイトの意見では、「ペニス不足は女性たちの多くの性格の欠如の割合を占める。なぜなら、その喪失の女性たちは劣等感を発達させ、強い道徳基準を適用できなくて妬む。(In Freud’s opinion, the lack of a penis accounts for numerous character deficiencies in women i.e., because of this deprivation females develop a sense of inferiority and envy and fail to adopt strong moral standards.)」らしいよ。

ココ: 占星術の勉強をしていると好き嫌いの感情よりも、なぜこの人はこうなのだろうか、という意識に変わっていくよね。

ミコ: そうだね。フロイトのホロスコープを確認すると、11室に入っている天秤座の火星は逆行しているね。火星逆行の人が皆そうとは限らないけれど、性的エネルギーや怒り、自己主張がちょっと複雑な人が多いよ。

チャウ: その逆行火星は、土星(3)と木星(2)とTスクエアのアスペクトしているね。子供の頃、兄弟(姉妹)との関わりによって、どのような劣等感があったのだろうか? そして父親に認めらていない感覚によって自己価値観が強くグラグラした出来事を具体的に聞きたいよね?

ココ: 父親の象徴でもある、牡牛座の太陽(10)天王星(4)コンジャンクション海王星(5)セクスタイル。フロイトからみて、父親はどのような存在だっただろうか?

ミコ: wikipediaによると、フロイトの父親は、毛織物商人で成功をおさめた人らしいね。

チャウ: 太陽と天王星のコンジャンクション。周りの人たちと違って、目立ちたい、際立った自己を表現したいということが提示されるね。ちなみにフロイトの場合、太陽10室に関わるから、特に仕事、社会的看板で際立ちたい。その太陽と天王星に海王星がソフトアスペクトを形成しているから、潜在意識を引き出すことがスムーズなんだろうね。

ココ: 双子座の月8室に入っているし、海王星ファイナルディスポジターだし、MCのカスプの支配星である太陽は7室の中ということもあり、クライエントと深く関わることによって、公に自身の個性をどんどん表現していく。木星(魚座29度34分)牡羊座ポイントでもあるから、夢分析の書物などで彼の哲学も公に表現していく。

ミコ: ついでに、太陽と月のミッドポイントは土星/冥王星。精神分析家の職業、ぴったりだね。

チャウ: ホロスコープって、いいよね。次回もやろう♪

ココ&ミコ: うん、そうしよう♪