大阪でのノエル・ティル3日間来日セミナーを受講している。
ティル先生の魅力とは、何だろうか?
ティル先生の情熱もそうであるが、お弟子さんの情熱が、真夏の太陽のようである。
自分がもし、そのリーダーシップを担う弟子であれば、2011年、2012年、2013年、2014年、2016年と5回も開催することにエネルギーを注ぐだろうか。その連帯感というのだろうか、まるで映画のような世界である。
スターウォーズは1回では終了しない、続編が現在もある。 スターウォーズの戦略と同様、熱烈で本格的なファンを増やすために、ティル先生のお弟子さん達は徹底している。 日本でティル先生の有名な門下生といえば、石塚隆一氏と新里ひろき氏。
類は友を呼ぶ、ということわざもあるように、向上心の強い先生に、向上心の強いお弟子さんがついていく。実力のある先生に、実力のあるお弟子さんがついていく。
一流の人たちの振る舞いや雰囲気に触れることによって、自分を高めていきたいという意識がある。
セミナーを受講したことによって、学びにつなげていきたいです。

 

ということで、ノエルティル氏の書籍「Synthesis & Counseling in Astrology」から、おさらい②

おさらい① Identification — 同一化 — は、こちら
Intellectualization  —  知性化  — 

知性化(intellectualization)から、どんな言葉が浮かぶだろうか?
心理学の本では、自分の本能や欲求に直面することを避け、知性や観念の世界に逃避する防衛機制である、というようなことを記述されていることが多い。

ティル先生の書籍では、知性化に関する象徴は水星、金星、土星、柔軟宮ハウス、乙女座と双子座であると記述されていました。

“Potentially stressful experiences are treated as events to be studied rather than events to be felt; one gains efficiency (like a doctor, accosted every day with physical and emotional pain, controlling empathic stress analytically in order to be professionally effective). lntellectualization is the province of Mercury and Venus (perception and empathy, respectively) and the Cadent Houses. The sense of control is fulfilled often by the symbolism of Saturn. Accentuation of these astrological measurements suggests the disposition to think and analyze in certain ways to direct one’s behaviors most efficiently. Additionally, the signs of Virgo and Gemini can complement the coloration of intellectualization. “
潜在的にストレスの多い経験は 感じた出来事よりも学ばれた出来事のように扱われる。というのも、人は効率性を獲得するものだ。(例えば医者は、身体的感情的な痛みを毎日訴えられるし、プロフェッショナルとして効果をもたらす為に共感できるストレスを分析的に管理しているのだ。)知性化は、水星と金星の領域(それぞれ知覚と共感)と柔軟宮のハウスである。コントロールの感覚は、土星の象徴によって満たされる。占星術的測定基準の力説は、最も効果的な振る舞いを管理することで何らかの形で分析したり考えたりするという傾向を示唆している。さらに、乙女座と双子座は知性化の色合いを補完しうる。

おさらい①(同一化)で登場したドイツの精神科医ジークムント フロイトのホロスコープを少し振り返る。 火星と木星とTスクエアの双子座の土星、海王星とスクエアの双子座の月から、フロイトの知性化という防衛メカニズムがホロスコープから示唆される。プロフェショナルであれば、ストレスのかかる経験も分析対象になるのであろう。 “Tension is essential for growth.”(ストレスは成長に不可欠である)という思考が基本である。 もしフロイトがご相談者であれば、「プロフェッショナルな仕事の現場では、自身がより効果的になるためにはストレスを感じるものではなく、分析するものとして捉えているのですよね。」という質問を投げかけるかもしれない。

ちなみに知性化のところには、アメリカのカルト指導者であり犯罪者であるチャールズ・マンソンについても記述されていました。

せっかくなので、チャールズ・マンソンのホロスコープを分析します。

20160918b

cocomicochowによる、チャールズ de 心理占星術】

ココ: チャールズか、、、このブログに以前も登場したことある?

ミコ: そのときも私達が登場した?

チャウ: 登場していないと思うけれど、何度か分析した記憶があるよ。8月30日~9月22日まで水星逆行時期だから、「Re」がキーポイントだよね。チャールズのホロスコープを分析しながら、Remember(思い出す)、Remind(思い出させる)、Review(おさらいする)だね。

ココ&ミコ: OK, let’s Review! (= オッケー牧場!)

チャウ: まずは占星術メモだよ♪

(占星術メモ)*チャールズ マンソン: Cincinnati(アメリカ オハイオ州 )、1934年11月12日、午後4時40分生まれ
半球南側の強調、太陽・蠍座、月・水瓶座(10室の中)、太陽(5)金星(1,r6)90土星(10)、月(4)ノースノード90木星(8,9)水星(2,3,6)90天王星(11)90冥王星(7)、火星(r12)海王星(12)60太陽(5)金星(1,r6)、金星(1,r6)q ASC ミッドポイント: AP=木星土星、木星=土星/冥王星、太陽/月=金星/ノード軸

ココ: 占星術レッスンで、結構人気なのは犯罪者のホロスコープだね。

チャウ: なぜ犯罪者のホロスコープが生徒さんに人気なのだろう、、?

ミコ: 犯罪者と会話することはほぼないと認識しているから、どうして犯罪をするのか、ホロスコープから犯罪をする象徴を知りたいからだよ。

チャウ: 罪を犯しやすいホロスコープってあるの?

ココ: 存在しないって、断言してもいいんじゃなかな。

ミコ: ホロスコープから犯罪をしやすい、という象徴はないよ。時代や生き方、出会った人達によって本人も変わっていくけれど、ホロスコープにはその人自身がどのような葛藤や緊張を持ちやすいのか推測することは可能だよ。

チャウ: 占星術を勉強し始めてから客観視できるようになってきたのは確かだよ。仕事じゃなくて、よりよく生きるための道具として活用するのもありだと思う。

ココ: そういえば、チャールズマンソンの生い立ちについてwikipediaを参考にすると、母親に捨てられた感覚が強かったんだろうな、と思う。

ミコ: そうだろうね。ところでチャールズのホロスコープから知性化の象徴をどう認識する?

チャウ: 乙女座14度の火星と海王星のコンジャンクションがまず始めに目がいくよ。この火星(r12)と海王星(12)太陽(5)金星(1,r6)セクスタイルアセンダントの支配星である金星はASCとクインデチレ(165度)。15歳前後、すごく憧れのミュージシャンが存在していたと思う。チャールズ自身もそうなりたいという熱望があったと思う。 女性へモテるようになるための強迫観念もホロスコープから提示されている。

ココ: 理想主義の象徴である太陽と金星のコンジャンクションは、チャールズの場合、MCの支配星である土星とスクエアもある。 シンプルに言えば、ここから音楽関連のビジネスと解釈することも可能だね。チャールズ自身、ミュージシャンだった時期もあったね。

ミコ: 蠍座と水瓶座のステリウムか。シンプルに述べると、コントロールとネットワークによるパワーだね。

チャウ: そういえば、英語に「Davil is in the details. (悪魔は細部に宿る)」とことわざを思い出したけど、、

ココ: そのことわざ、どういう意味?

チャウ: 細部をおろそかにすると痛い目に遭う、という意味だよ。チャールズは「Davil is in the details. (悪魔は細部に宿る)」ということわざのように、細かい部分を見落とすと人生は失敗しやすい、細かい部分にこそ注意を払わなければならないと、徹底的に信じて、それを実行してきた人ではないだろうか。 蠍座のエネルギー、感情を理解し他者の感情を理性で全てをコントロールするパワー。カルト指導者のチャールズ、母親に捨てられた感覚からの復讐心、極めて強烈な動機付けの要因。 母親の状況を考慮し、ああいう状況であれば、チャールズ自身を充分に養育できないのは仕方ない、と許す意識が彼自身に生じていれば全然違った人生を歩んでいただろう。

ミコ: 拘りによって、エネルギーが焦点化され、妥協しないで何かを達成することができる一面もあるよね。復讐心というエネルギーって、悪魔が細部に宿っているのかもしれない。

ココ: 復讐したい、親などに対する恨み、という意識は、世間では通用しないからこそ、そういう人達の集まりに入ることで信者は孤独感が緩和し、会社などの一般的な組織よりも連帯意識が極めて強くなるのと思う。ふとオウム真理教を思い出したよ。

チャウ: 同様にチャールズのホロスコープも、スルメイカのように噛めば噛むほど、分析すれば分析するほど味わい深いね。